2008年10月02日
漢方外来より
こんにちは。第2第4木曜日漢方外来担当の栗山です。
今年の夏は猛暑でしたが、お盆を過ぎて、急に涼しくなって、あっという間に秋が来てしまったように感じました。まだまだ日中暑いくらいに感じる日もありますが、朝晩は本当に涼しくなって、9月なのに、夜少し暖房をつけたくなるような日もあったように思います。
こんな、寒暖の差が激しい季節は何を着ていいか迷いますね。日中は暑く感じても、夜は冷えを感じられる方もそろそろおられるのではないでしょうか。いつの間にかそろそろ冷えが気になる季節ですね。現代は、食生活の欧米化や、夏でもクーラーを使う生活環境などがさらに冷えを助長しているといわれています。女性の2人に1人は冷えを訴え、男性でも冷えを訴える方は増えているそうですよ。
西洋医学には、冷え性という概念が無いので、適当な薬はありませんが、漢方医学的には個々の状態により、数多くの処方が準備されています。
例えば、漢方医学的に実証(簡単に言えば、体質的に強い人)の冷えといわれるものは、血液の流れのとどこおりが原因でおこり、冷えと同時にのぼせがおきます。上半身はほてっているのに手足は冷えているような状態です。
こういった場合には、牡丹皮、桃仁、大黄などの生薬の入った、桂枝茯苓丸や桃核承気湯、大気牡丹皮湯などが用いられます。虚証(実証の反対で体質的に弱い人)の冷えには、当帰、附子、乾姜、呉茱萸、人参、川芎のように、補気、補血、血行促進の働きのある生薬を配合した、当帰芍薬散や、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、人参湯などが用いられます。以上は本当に簡単な例ですが、他にも本当に様々な薬が冷え性には用いられます。
冷えは万病の元とも言います。この冬、本格的な冷えで苦しむ前に、是非漢方薬で冷え性を治療して、体質改善をめざしてみませんか?