2008年09月08日
日本人はお酒に弱い 〜お酒に強い人と弱い人〜
日本人はお酒に弱い 〜お酒に強い人と弱い人〜今回はお酒=アルコールのお話です。
今年の夏も猛暑で、冷たいビールが美味しかったですね。もう一杯とついつい飲みすぎてしまうこともありました。
でも、お酒って飲める人と飲めない人がいますね。
その違いはどこからくるのでしょう。
お酒に含まれるアルコールは肝臓のアルコール脱水素酵素(ADH)によってアセトアルデヒドという物質になり、さらにアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)により酢酸になり、最終的に炭酸ガスと水にまで分解されます。
ALDHには アセトアルデヒドが低濃度のときに働くADLH2と、高濃度にならないと働かないADLH1があります。
このADLH2を多く持っているかどうかで、お酒に強いか弱いかが決まります。
そしてADLH2は遺伝しますから、お酒に強い弱いは生まれつきの体質です。
日本人の約半数は生まれつきADLH2が弱いか欠けているので、お酒に弱い人が多いのです。
少しのお酒ですぐに顔が赤くなったり、心臓がどきどきしたり、頭が痛くなったりすることをフラッシングといいます。お酒の弱い人の特徴です。
これはADLH2が遺伝的な変異によって働かないために起こる現象ですが、白人や黒人ではフラッシングが起こる人はほとんどいません。
欧米ではお酒を飲んで顔が赤くなるということはあまり知られていないので、日本人がレストランやパーティーでお酒を飲んで顔を赤くしていると変な目で見られることがあります。
でも、すぐ顔の赤くなる人がお酒に弱いかというとそうでもない人がいます。
ADLH2が働かない人はアセトアルデヒドをミクロゾームエタノール酸化酵素(MEOS)で分解します。MEOSは鍛えるとその力が強くなってくるので、飲めない人も無理をして飲んでいるうちに飲めるようになってくるのです。
ただし、MEOSは数週間お酒をやめていると元の状態に戻ってしまいます。それとMEOSを使いすぎると肝障害を起こしやすくなるので、もともと飲めない人が飲めるようになるのはむしろ要注意です。