2008年03月24日
疲労について
サラリーマンの“お疲れ状況”を示した興味深いデータがあります。学術研究団体「大豆ペプチド健康フォーラム」が、全国の20〜40代の会社員600人を対象に実施した調査で、全体の29%の人が「とても疲れている」と答え、「やや疲れている」と答えた63%の人と合わせると、9割の人が疲労を自覚しているという結果になりました。
疲労の原因の9割は会社や仕事がらみで、職場で疲れる理由については、「人間関係(61%)」に次いで、「パソコン・OA業務(25%)」、「通勤(24%)」。人間関係の中でも、特に疲れさせる相手として7割以上が「上司」と答え、そのうち「威圧的・横柄な態度に疲れる」とした人が半数を占めていました。
また、疲れたときの様子については、女性の場合「イライラする」「八つ当たりしてしまう」など、攻撃的になる傾向があり、逆に男性の場合は「無口になる・人と話すのが億劫になる」と内にこもる傾向がみられました。
「疲労」とひとことでいっても、軽い運動をした後の“スッキリした心地よい疲労”と、仕事などでストレスを抱えた状態で感じる“イヤな感じのグッタリした疲労”があり、両者の疲れ方はまったく異なってきます。
「スッキリ疲労」は、主に筋肉の疲労。いつもより働き過ぎたり、休日のスポーツで頑張ったりした後に感じる疲労で、十分に栄養を摂ったり、お風呂に入ってリラックスしたり、一晩ぐっすり眠ったりすればだいたい回復します。
それに対して「グッタリ疲労」の原因は複合的。OA仕事などで背中や腰、肩の筋肉に不自然に負担をかけることや、職場の人間関係やプレッシャー、家庭でのトラブルなど、精神的に緊張状態を強いられ続けると、それも疲労感として知覚され、グッタリした疲れを招いてしまいます。現代人を煩わせているのはこのグッタリ疲労で、改善方法も難しいのです。「疲労」という警告を無視して対策をとらずにいると、免疫やホルモンなどを正常に維持するシステムのバランスが崩れ、体のだるさ、目のかすみ、内臓の不良といった不定愁訴となって現れるようになります。
極端な寝すぎは疲労の逆スパイラルに「疲れた→休養をとる(寝る)」というのは、最もベーシックにして正しい疲労回復方法のひとつです。疲れを感じたら、体のアラームに従って睡眠をとるようにしましょう。
ただ、週末の極端な寝だめにはご用心。私たちの体内時計は朝の起床時間を起点として動いているので、いつもより3時間遅く起きると、就寝時間も3時間遅くなります。その結果、日曜日の夜に早く眠れず、結局月曜日から睡眠不足でグッタリ…というのは、経験上よくご存知のはずです。ウイークデーの睡眠不足を週末に取り戻そうとする人が多いかもしれませんが、週末の寝坊は+1時間程度に抑え、足りない分は30分程度の昼寝で補うようにしよう。
軽めの運動が疲労回復にお勧め
軽めの運動”は、逆にまったく体を動かしていないような場合の疲れにもおすすめ。OA仕事など、長時間同じ姿勢をとり続けると、全身の血行が悪くなってしまうが、僧帽筋など一部の筋肉だけは、ずっと緊張しているので、やはり乳酸がたまっているのです。軽く動いて乳酸を筋肉から追い出しましょう。
また、運動することで呼吸が活発になり、新鮮な酸素がどんどん脳に送られるようになります。どんよりしていた脳がスッキリと目覚め、軽いストレスも解消されるでしょう。
疲労を感じたら何よりも早めのケアを。それでも改善されないようなら内科などを受診し、進行させないようにしましょう。
同仁会クリニックでは、平成20年4月から疲労・自律神経外来を始めます。
慢性的な疲労・疲れやすい
自律神経失調症
疲労を主な症状とする心身症
睡眠障害
などの症状をお持ちの方は同仁会クリニックまで、是非ご相談ください。
疲労・自律神経外来は金曜日の午前9時から12時まで(担当:今西医師)。完全予約制です。