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ゴーヤ:京都九条病院 糖尿病内科  江端一彦

2015年03月13日

2月末に2泊3日で沖縄に行ってきました。 さすがに南国ですね。飛行機を降りると、やや蒸し暑いくらいで半袖がちょうどいいくらいの気候でした。 おなじみの沖縄料理、...ソーキそば、アグー豚、ゴーヤチャンプルーがすばらしく美味しく、特にゴーヤは今までほんとに苦手でしたが、今後ちょっとはまってしまいそうになりました。 

そこでゴーヤについて少し...。 ゴーヤには加熱に強いビタミンCが大量に含まれており、抗酸化作用を有しますが、独特の苦味成分「モモルデシン」は胃腸の粘膜を保護したり食欲を増進する効果があるそうです。 また、神経に働きかけて、気持ちをシャキッとさせる効果もあると言 われています。 

 

 

また、血糖値などを下げる効果から、糖尿病に良いと以前から言われています。 私の外来に見える患者さんで、ゴーヤが手に入る季節、毎日摂取されていたところ、2か月ほどでHb1cが8.5から6.5%まで改善した方がおられました。 もちろんゴーヤだけの効果ではないと思いますが、食欲を増進させるのに血糖を下げてくれるのであれば、ほんとにいい食材かもしれません。 最近、糖尿病領域で使われる注射剤でGLP-1製剤があります。 この薬剤は食欲を下げて体重を減らす効果があり、合併症の進展を抑制してくれるなどの効果も報告されているため、次第に使われるようになってきました。 アメリカでは肥満の薬としてごく最近認可されました。 でもどうでしょう。 やはり食事をおいしく食べられるというのは、とても大事なことだと思います。 肥満はできるだけ薬に頼らず、食事や運動でコントロールしましよう。 また、高価なサプリメントもそれだけの効果がない場合がほとんどだと思います。 

 

また、最近はゴーヤに含まれるタンパク質がガンの増殖を抑える効果があると報告されています。 果実や種子に含まれている「蛋白MAP30」は、ガンを攻撃するナチュラルキラー細胞を活性化させ、ガンの増殖を抑えるといわれています。 同時にゴーヤに含まれるモモルカロシドという物質はDNA、RNA(細胞が増えていく上で欠かせない核酸の主要物質)の合成を阻害する働きがあり、ガンの進展を防ぐ効果が期待されています。 それ以外にも、ほんとに多彩な健康に対する効果を有しているようです。

季節が変わり、また旬の野菜が出てきます。 特に糖尿病の患者さんは、野菜を薬と思ってぜひ多く摂って下さい。 そのなかでも健康維持の一つとしてゴーヤを考えてみるのもいいかもしれません。